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「左手にハート、右手に剣」とは?

IMCコーチングについて

「左手にハート、右手に剣」とは?

2026/8/19 13:03

「左手にハート、右手に剣」とは?IMCコーチングが大切にする心と実践のバランス


IMCコーチングには、

「左手にハート、右手に剣」

という言葉があります。

少し印象的な表現ですが、これはIMCコーチングが大切にしている"バランス"を表したものです。

左手の「ハート」は、心やメンタルを整えること。

右手の「剣」は、知識や行動力、実践する力を表しています。

では、なぜ「ハート」と「剣」の両方が必要なのでしょうか。

人を大切にする心を表すハートと、必要なことを実践する力を表す剣のイメージ

「ハート」は、人と関わるための土台


ここでいうハートは、単に「優しい人になる」という意味ではありません。

自分の心を整えること。

相手の立場や気持ちを考えること。

相手を一人の人として尊重すること。

そして、自分自身の価値観だけで相手を決めつけないこと。

そうした、人と関わるうえでの土台になる部分です。

どれだけコミュニケーションの技術を知っていても、相手を自分の思い通りに動かそうとしていたり、自分自身の感情に振り回されていたりすれば、その技術がうまく働かないこともあります。

だからこそIMCコーチングでは、スキルを身につけることだけでなく、自分自身の心の状態を整えることも大切にしています。

「剣」は、現実を動かすための力


一方の「剣」は、行動力や知識、実践する力を表しています。

いくら相手のことを思っていても、思っているだけでは現実が変わらないことがあります。

例えば、

「相手の力になりたい」

と思っていても、どう声をかければいいのか分からなければ、うまく伝えることができません。

「今の状況を変えたい」

と思っていても、具体的な行動を起こさなければ、状況がそのまま続いてしまうこともあります。

そのためには、知識を身につけたり、実際にコミュニケーションを取ったり、ときには必要なことを伝えたりする力も必要です。

ハートだけでも、剣だけでも足りない


大切なのは、どちらか一方だけを高めることではありません。

例えば、相手への思いやりがあっても、

「嫌われたくないから何も言えない」
「傷つけたくないから伝えるべきことを伝えない」

となれば、必ずしも相手のためになるとは限りません。

反対に、知識や経験があっても、

「正しいことを言っているのだから、相手も分かるはず」

と相手の気持ちを置き去りにしてしまえば、正しいことを伝えているはずなのに、かえって関係が悪くなってしまうこともあります。

人を大切にする心があり、そのうえで必要なことを伝え、行動する力もある。

"ハートと剣の両方を持つこと"が大切なのだと思います。

教員時代に感じた「正しいことを伝える」だけでは届かないということ


「ハートと剣」のバランスを考えるうえで、私が分かりやすいと感じるのが、親や先生が子どもにする「説教」です。

親や先生は、子どもより長く生きてきた分、さまざまな経験をしています。

そのため、子どもの行動を見て、

「このままでは失敗するかもしれない」
「今のうちに伝えておいた方がいい」

と、その先に起こりそうなことがある程度見える場合があります。

だからこそ、子どものことを思って、先回りして注意する。

そこには間違いなく、相手を思う気持ちがあります。

ただ、問題は"何を伝えるか"だけではありません。

「大人の方が分かっている」
「あなたのためを思って言っている」

という気持ちが強くなりすぎると、つい上から一方的に話してしまったり、本人の考えや気持ちを聞かないまま注意してしまったりすることがあります。

すると、たとえ内容そのものは正しかったとしても、本人には正しく届きません。

それどころか、

「どうせ自分の話は聞いてもらえない」

と感じさせ、信頼関係まで壊してしまうことがあります。

一方で、本人の意思を尊重することだけを優先して、何も伝えなければいいというわけでもありません。

本人がまだ知らないことや、経験していないからこそ見えていないこともあります。

ときには、そのまま進むことで本人に大きな不利益が生まれたり、危険につながったりすることもあります。

だからこそ大切なのは、

"相手を尊重すること"と、"必要なことを伝えること"の両方なのだと思います。

まずは「相手を理解する」ことから始める


私自身、教員として子どもたちと関わる中で、伝えたいことがあるほど、まず相手の話を聞くことが大切だと感じるようになりました。

例えば、いきなりこちらの考えを伝えるのではなく、

まず、その子が何を考え、どう感じているのかを話してもらう。

話を聞きながら、本人自身も自分の考えを整理していく。

そのうえで、必要であれば、

「こんな見方もあるんじゃない?」

と、本人とは違う視点や、自分が持っている経験を伝える。

そして、もう一度本人自身に考えてもらう。

最後には、できていない部分だけではなく、本人なりに考えたことや、できている部分もしっかり認める。

これは決まった手順というわけではありません。

相手や状況によって、必要な関わり方は変わります。

ただ、"こちらが正しいことを言うこと"よりも、"相手が受け取れる状態をつくったうえで必要なことを伝えること"の方が、ずっと大切だと私は感じています。

相手を理解しようとすることが「ハート」。

そして、必要なことを伝え、相手が前に進めるように働きかけることが「剣」。

私にとって「左手にハート、右手に剣」という言葉は、こうした人との関わり方にもつながっています。

「後になって分かる」からといって、伝え方まで正しかったとは限らない


もちろん、私自身も教員時代にいつもこうした関わりができていたわけではありません。

今振り返れば、

「もっと本人の話を聞いてから伝えればよかった」

と思うこともあります。

子どもだった生徒が大人になり、時間が経ってから、

「あのとき先生が言っていた意味が今なら分かる」

と評価が変わることもあるかもしれません。

ただ、それは必ずしも、当時の伝え方まで正しかったということではないと思っています。

その子自身が成長し、さまざまな経験を積んだからこそ、当時は理解できなかったことが理解できるようになったという面もあるからです。

だからこそ、

「自分は正しいことを言っているから大丈夫」

ではなく、

"今、目の前にいる相手にどうすれば届くのか"

まで考える。

それも、人と関わるうえで大切なことだと感じています。

心を整え、必要なときには行動する


自分自身を見つめて心を整えたうえで、必要な一歩を踏み出していくイメージ

「ハートを持つ」というのは、何でも受け入れることではありません。

「剣を持つ」というのも、自分の正しさを相手に押しつけることではありません。

相手を一人の人として尊重しながら、ときには必要なことを伝える。

そして、自分自身も「本当にこの関わり方でいいのだろうか」と振り返る。

"人を大切にする心と、現実の中で必要なことを実践する力。"

そのどちらか一方ではなく、両方を持とうとすること。

「左手にハート、右手に剣」という言葉は、そんなIMCコーチングの考え方を、とても分かりやすく表しているのだと思います。

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