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褒められると「いやいや、自分なんて」と言ってしまうのはなぜ?

人間関係・コミュニケーション

褒められると「いやいや、自分なんて」と言ってしまうのはなぜ?

2026/9/3 02:56

「すごいですね!」
「仕事、早いですね!」
「それ、得意ですよね!」

そんなふうに褒められたとき、

「いやいや、全然です」
「自分なんて、まだまだです」

と、つい返してしまうことはありませんか?

私自身、以前はこれがかなり苦手でした。

もちろん、単なる謙遜や照れの場合もあります。でも中には、相手からの評価と、自分が自分に持っているイメージがズレているために、褒め言葉を素直に受け取りにくくなっていることもあります。

「謙遜」と「自分を否定すること」は少し違う


日本では、自分を控えめに表現することが好まれやすく、「いやいや、そんなことないですよ」と返すこと自体は珍しくありません。

心理学の研究でも、東アジアでは謙遜が人間関係の調和を保つための社会的な規範として働くことが指摘されています。

だから、褒め言葉を一度否定したからといって、

「自己肯定感が低い」

と決めつけることはできません。

ただ、本当に自分を低く見積もっている場合は、少し話が変わります。

自分のイメージと違う評価は、受け取りにくい


心理学には「自己概念」という言葉があります。

ざっくり言えば、

「自分はこういう人間だ」

という、自分自身についてのイメージです。

そして「自己確認(self-verification)」という考え方では、人は自分がもともと持っている自己イメージと一致する評価を「自分らしい」「正確だ」と感じやすいとされています。

たとえば自分では、

「これくらい普通」
「まだまだ足りない」
「もっとできる人はいくらでもいる」

と思っている。

そこへ突然、

「めちゃくちゃ仕事できますよね!」

と言われても、自分の中のイメージと合わないので、

「いやいや、そんなことない」

と打ち消したくなるわけです。

面白いのは、褒められてうれしい気持ちと、「でも、それは自分を買いかぶりすぎでは?」という感覚が同時に起こることもある点です。

「自分では普通」が、強みのヒントになることもある


ここで一度、視点を変えてみてほしいと思います。

自分にとって簡単なことは、自分ではその価値に気づきにくいものです。

だから、

「これくらい誰でもできる」

と思っていることを、周囲から何度も褒められたり、頼られたりするなら、それは自分の強みを考える一つの手がかりかもしれません。

もちろん、

「普通にできること=必ず強み」

というわけではありません。

でも、他人から見えている自分と、自分から見えている自分は同じとは限りません。

他者からの評価は、自分一人では見つけにくかった自分を知る材料にもなります。

私も「いやいや」を止める練習をしていました


私自身も以前は、褒めてもらったときに、

「いやいや……」
「自分なんて……」

と反射的に返してしまうことがよくありました。

そこで意識したのが、否定しそうになった瞬間に、心の中で一度、

「待て!」

と止めること。

そして、とりあえず、

「ありがとうございます!」

と受け取ってみる。

最初は正直、ちょっと違和感がありました(笑)。

でも続けていると、

「自分では普通だと思っているけど、周りから見るとそうじゃないこともあるのか」

と、少しずつ考えられるようになりました。

褒められたからといって、無理に自信満々になる必要はありません。

でも、相手が見つけてくれた自分の良さまで、自分の評価だけで否定する必要もありません。

「いやいや」と打ち消す前に、一度だけ「そうなんだ」と受け取ってみる。

そこから、自分でも気づいていなかった強みや、自分らしさが見えてくるかもしれません。

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